ピクサー流 創造する力 / エド・キャットムル

画像引用:Amazon

ピクサーの共同創設者にして、同社社長、
その後ディズニーアニメーションの社長も兼務したエド・キャットムルの著書です。

ページ数413と、厚みのあるビジネス書ですが、
実は巻末に箇条書されている要点を読めば、概ね内容は理解できます。

しかし、キャットムルがこれだけのページ数を費やしたのには理由があり、
ビジネス、とりわけ創造においては、プロセスを重視しなければならない、
と言いたかったからだと思います。
(「プロセスを信じよ」「物語が一番偉い」という言葉でも表現されています)

結論に至るまでの過程を丁寧に解説することで、
何を創造したかではなく、どう創造したかを語ろうとしていることがわかります。

映画に限らず、形のあるプロダクトを作り上げるクリエイターにとっても、
示唆に富んだ内容ばかりですので、巻末だけで満足せず、読了することをお勧めします。

最も筆に力が入っているが、ブレイントラストと呼ばれる仕組みです。

キャットムルは、どの映画も、作りはじめは”目も当てられないほどの「駄作」”
だと言っています。
それが、大勢の仲間による前向きな意見交換(ブレイントラスト)の中で、
明確な方向性を与えられ、
少しずつ名作に仕上がっていく過程こそがピクサーのモノづくりだと言っています。

「独創性の生まれ立ては、醜く、もろい」とも表現されています。
成功体験に縛られ、官僚的な手順に安住してしまうこと、守りに入ってしまうことを恐れ、
新しいものを守り、育てることの大切さを語っています。

そして最後は、やはりジョブスへの思いで締めくくられています。

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