「静かな人」の戦略書 / ジル・チャン

画像引用:Amazon

著者のジル・チャン氏は、米国で長くスポーツビジネスに関わってきた台湾人ですが、自信が極度の内向型だったことから、本書を上梓するに至ったようです。

私自身が”静かな人(内向型)”に属することもあり、現在ベストセラーとなっている本書を手に取って見ました。

積極性や強いリーダーシップばかりが求めらがちな世の風潮に対するアンチテーゼとともに、外向型が幅を効かせているビジネスシーンにおいて、内向型の人材が如何振舞えば成功できるか、について説いています。

しかし、ビジネス書に区分されているからと言って、小難しい内容ではありません。
冒頭の日本語版向け序文でも述べられていますが、日本のサブカルチャーの影響を受けている人のようなので、書きぶりも堅苦しいものではなく、随所に”陰キャあるある”な自虐的エピソードを織り交ぜながら、ユーモアを交えたものになっていますので、普段ビジネス書に縁のない人でも気軽に楽しめるかと思います。

要は、内向型であれ外向型であれ、それぞれの強みを生かし、お互いに補完し合うことによってこそ、両者が成功に至るということです。

外向型の世相に疑問を抱いている方や、内向型に引け目を感じている方には、お薦めしたいビジネス書です。

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